実際にiPadを触れたので、改めて知的障害を持つ娘が使えるか考えてみた


先日、風邪でヘロヘロになりつつ、駅の改札口で妙齢の女性と待ち合わせした。残念ながら、仕事だ。浮ついた話ではない。彼女の勤務先がiPad用アプリを開発しており、その評価版を見せてくれる、というのだ。


それまで、iPadはネットの画像でしか見たことが無かった。あ、一度都内の会議に出た際、遠目に見たことがあったっけ。いずれにしても、実機を触れる、というのはありがたい。とはいえ、iPhoneすらロクに触ったことのない自分が、どこまで感想を書いていいのか悩むところではある。とまれ、気づいた事を何点か書いてみる。


意外に重いんだ・・・

風邪で弱っていたからかもしれない、というお断りは最初にしておくが、持ったところ、思ったよりも重みを感じた。実際に触ったのはWi-Fiモデルの16Gだったから、カタログでは680gということになる。日頃持ち歩いているレッツノートR6が930gだから、250g軽いはずだ。


なのに、何だろう。あの質感は。見た目が小さくて薄いことに身体が騙されて、正しく重さを認識できなくなっている・・・って言えばいいのかな?


家でゴロ寝パソコンをする時は、右手で持ち、PCの左前の角が床に付くようにしている。通常は、親指をエンターキーの所を保持しつつ、必要に応じてカーソルキーやらを親指で操作する。基本斜めった感じで使用しているし、常に支点があるので、あまり重さを意識したことはない。左手は完全にフリーだが、PCの操作には殆ど使用していない。もちろん、文字入力に際しては左手にご登場願うわけだが。


飲食店のテーブルでiPadに対してそんな持ち方を試してみる勇気は無かったのだが、同じことをやろうとすると多分、PCの時には使用していなかった左手を使うことになるはずだ。あと、薄いから手で掴みにくいかも。iPadの正しい持ち方ではないとは思うけど。


キーボード入力について

iPhoneを使っている人からすれば、きっと「意外にいける」なんだろうな。でも、あれでブラインドタッチは無理だよね。自分の指がホームポジションにいるか、分からないもんw あと、確実に入力できている、って確信が持てない。自分では正しいキーを押しているつもりでも、実際は隣を押していることがある。それを修正するためにDELキーを押そうとして、さらに違うキーを押してしまう。


辞書がお馬鹿だったのは言うまでもない。iPadATOKが出るのはいつなのだろう。予測変換候補がでてくるけど、ぶっちゃけ邪魔だった。


まぁ、キーボードについては、本当に僅かな時間しか試していないし、長文を入力したわけでもないので、正しい感想かどうかは自分でも分からない。結局は慣れなのだろう。


それじゃ、娘が使えるかを考えてみるよ

とはいえ、Wi-Fiモデルだから、ネットにつながっている訳ではないので、ブラウザを立ち上げることもできず、全く印象で語るしか無いのだが・・・。


まず、以前のエントリーにも書いたけど、FLASHが使えないことは、娘にとって死活問題。今朝も熱心にバットばつ丸と遊んでいたっけ。


全体的な操作は分かりやすいし、統一感があるので、一度納得すれば問題なさそう。電池の問題もOKだろう。休日はちと不安だけど、「使わない時はここに置く!」と構造化できれば、電池切れでパニックになることも減る。PCでは夢中になっているうちに電源コードが抜けて、PCがバッテリー切れで落ちて、パニックになる、ってことが度々あったから。


重さは・・・娘が投げやすい重さだなw あと、iPadを自立させる方法を検討する必要がある。PCと違って、縦横を変えると画面も変わるんだよ、ということも教えないといけない。PCは縦だろうと横だろうと、画面の方向は変わらない。これは娘を混乱させる要因になるかもしれない。


母艦の管理は親がやるしかない。防水、防塵、耐ショックのケースも必須かな。短時間触っただけでも、指紋は気になったし。あ、それとロック解除の方法を真っ先に納得してもらわないと。多分設定でロックしないようにできるとは思うけど。


結論としては、今すぐは色々環境が整っていないから難しいけど、いつか自分用に購入し、それを娘に実際に見せて、反応を確かめてから、だな。いきなり親がよく分かっていないのに、娘用にiPad、というのは、少々ハードルが高すぎるように思ったのだった。