一つの時代の終わり


http://www.47news.jp/CN/201004/CN2010042301001133.html


ソニーフロッピーディスクの販売を停止するという。一つの時代の終わりを感じてしまった。


まだ大学生の頃。今では信じられない商売だが、大学の近くに「レンタルソフト」屋があった。パソコンソフト(当時はほとんど98)を一泊700円で貸してくれるのだ。ゲームはもちろん、一太郎や松等のワープロソフトもあった。MS-DOSもあった。Windowsはまだ無かった。


で、家でレンタルしたソフトをフロッピーディスクにコピーし、翌日返却する訳だ。思えばおおらかな時代だった。レンタルビデオと同じ感覚だった。


当時、ソニーTDKなどのフォーマットしてあるフロッピーディスクは、結構高かった。で、秋葉原メイドさんなんか居なかった)のソフマップとかでノンブランドのフロッピーディスク(50枚3000円とか)を買って、コピーに使っていた。ソフト1本につき、多くても4枚程度しか使わなかった。たまにエロゲとかで8枚とかのがあったのを覚えている。


あの、いかにも「書き込んでいます!」って感じの動作音が好きだ。ハラハラさせられた。たった1.44メガを書き込むだけなのに、長時間待たされるイライラもあったけれど、それでも私たちはフロッピーディスクに頼っていた。頼り切っていた。だって、それしか無かったのだから。


時代が変わり、ソフトウエアの供給メディアがCDやDVDになった。いつの間にか、パソコンからはFDDが消えていった。会社でFDDの付いていないパソコンを買ったら、上司に怒られた。
フロッピーディスクが無きゃ、どこにファイルを保存すればいいんだよ!」
と。


今、我が家の押入れには、その当時コピーしたソフト達が、使われること無く眠っている。これをゴミに出した日に、私の中で一つの時代が完全に終わるのだろう。それが何時になるかはまだ分からないけど。でもこの記事を読んで、あえてこう書く。私を今の仕事に導くのに、それなりの貢献をしてくれたフロッピーディスクよ。安らかに・・・。


もう楽天ではフロッピーディスクが売っていないことに驚いたww

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