活字ってまだあるの??

これは東京都がしなきゃいけない仕事なのか

http://www.47news.jp/CN/201005/CN2010050101000427.html

毎度毎度、東京都は見ていて面白いなぁ。

活字って、これだよね?


もはや、これで印刷物作る人は居ないぞ。活字離れ? 仕方ないじゃん、活字が絶滅してるんだからw


などと、揚げ足を取っていても仕方ないか・・・。
記事には、

 参加した職員にアンケート(有効回答254人)を行ったところ、約12%がこの1カ月に本を1冊も読まず、25%が新聞を購読していないことが判明。くしくも足元から活字離れが露呈した格好となった。

とあるけど、それは、情報の仕入先が書籍からネット等に変わっただけのことなんじゃ? 調査の中の「本」に雑誌が含まれているかは判らないけど、「本」と同等かそれ以上の情報源がネットにはある。新聞だって、購読はしていないかもしれないけど、ネットでニュースは見ているでしょう。別に東京都が全国に先駆けて対策を取らなければいけない案件ではないように思いますが。

赤い世界にある通り、思い込みと偏見による税金の無駄遣い。激しく同意します。


知事と副知事が織り成す出版業界を救えキャンペーン?

「これは日本の出版社の多くは東京都にある。出版不況で出版社からの税収が落ちないように、都でキャンペーンをしよう!」とか、彼らが昔世話になった出版社から、「本が売れるように行政で何とか対策を!」と泣き付かれたから、と言う理由の方が、まだすっきりするw


ただ、daimokuroku.com - このウェブサイトは販売用です! - 漫画 まんが コミック カタログ リソースおよび情報を読むと、彼らの言う「活字離れ」は、実際の統計データを見てみると、ちょっと違うな、ということが分かる。若者は大人から見れば本を読まなくなったように見えるかもしれないけど、所謂「文字データ」には、大人以上に接しているはずだ。様々なガジェットを使えば、探している情報がすぐ検索できて、持ち歩きも苦労しない。その便利さに気づいてしまったら、なかなか「本の世界」には戻れない。


零れた水は元に戻らない

もっとも本には、本来必要なこと以外の情報も入っている。そういう寄り道みたいなことは、確かに読書でなければ経験できない楽しさじゃなかろうか。ダイレクトに必要な情報を手に入れることは、同時にそれが、断片的だったり、一面的だったり、ということもある。ま、これは検索スキル次第なのかもしれないけど。


いずれにせよ、若者に大人の押し付けで本を読ませようという取り組みは、零れた水を元に戻そうとするようなものだと思う。

追記
こちらにも面白い記事。http://stockkabusiki.blog90.fc2.com/blog-entry-1083.html
あぁ、このエントリー書く前に読んでおきたかったわ。